ファイルのパーミッションとは,読み込み(Read)権限・書き込み(Write)権限・実行(Execute)権限の3種類の権限を管理する概念です.
パーミッションの確認方法と読み方
ls -l コマンドで確認できます.
$ls -l
-rw-r--r-- 1 user group 0 8 18 07:22 sample.txt
drwxr-xr-x 2 user group 64 8 18 07:42 sample_dir/-rw-r--r-- がパーミッションです.
先頭の1文字 はファイルの種類で,- が通常ファイル,dがディレクトリ,lがシンボリックリンクです.
| – | 通常ファイル |
| d | ディレクトリ |
| l | シンボリックリンク |
次の3文字がroot権限,その次の3文字がgroup権限,最後の3文字がotherへの権限を表しています.

r, w, x の3種類の文字で構成されていて,各文字に以下の数字が割り振られています.
| r (読取権限) | 4 |
| w (書込権限) | 2 |
| x (実行権限) | 1 |
この数字はパーミッション変更の際に利用します.
rwxすべて許可されている場合,r+w+x = 4+2+1 = 7 となります.
パーミッションの数字の覚え方
パーミッションを二進数として解釈すると,上の数字を丸暗記せず使えるようになります.
rwx = 111(2進数)
111を10進数にすると,7 (=4+2+1) になります.
もし – があった場合は 0 とします.そのため,
rw- = 110(2進数)
この場合,110を10進数に直すと, 6(=4+2+0) になります.
パーミッションの変更コマンド
chmod コマンドを使って変更できます.2通りのパーミッション指定方法が存在します.
オクタルモード
数値を使って指定する方法です.
chmod 754 sample.txt755がパーミッションを表しており,左がroot権限(=rwx), 真ん中がgroup権限(=r-x),右がother権限(=r–)を意味しています.
シンボリックモード
文字と記号を使って指定する方法です.
//(例) -rw-r--r-- から -rwxr-xr-- に変更
//変更コマンド
chmod u+x,g+x sample.txt
まとめ
ファイルのパーミッションについてまとめました.
参考書籍
リンク
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